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【レビュー】業務スーパー「本気の白身フライ」は本当 に“本気”だったのか?

更新日:8月16日

こんにちは。今回は、業務スーパーで販売されている冷凍食品「本気の白身フライ」をレビューします。

そのまっすぐなネーミングに惹かれて手に取る方も多いかもしれませんが、私はこの商品をすでに愛用しており、自宅の冷凍庫には常備しています。別の記事(プロジェクトノート)でも少し触れましたが、今回はあらためて、実際に調理しながら特徴を詳しくご紹介したいと思います。


※本記事は筆者自身の体験に基づいた内容であり、すべて個人の見解によるものです。



■ 商品の基本情報



  • 商品名:本気の白身フライ

  • 内容量:400g(8枚入り)

  • 価格: 税抜398円(購入店の場合) ※価格は店舗により違うことがあります

  • 原産国:中国

  • 輸入者:株式会社神戸物産

  • 主原料:ブルーホワイティング

  • 原材料:ブルーホワイティング、衣(パン粉、小麦粉、でん粉、植物油脂、食塩)/調味料(アミノ酸)



冷凍食品の白身魚フライは数多くありますが、この「本気の白身フライ」は、パッケージからして一味違います。黒を基調とした背景に「衣サクサク・魚たっぷり」と大きく表示されたデザインからは、商品への自信がうかがえます。


ところで、この『本気の白身フライ』というネーミング、なかなか印象的です。

同じ売り場には、以前から販売されているPBの白身魚フライも並んでいました。

となると、つい冗談めかして聞きたくなります。

「それでは、あちらは“本気ではなかった”ということなのでしょうか?」


冗談はさておき、実際に食べ比べてみると、その差ははっきりと感じられます。特に、魚の厚みと食感、衣とのバランスにおいて、この“本気”には確かな技術と設計意図が込められていると感じました。


左が神戸物産の『本気の白身フライ』、右が同社が以前より展開しているPB商品の白身魚フライ。見た目にも違いがあり、揚げたときの仕上がりや食感に差が出ます。
左が神戸物産の『本気の白身フライ』、右が同社が以前より展開しているPB商品の白身魚フライ。見た目にも違いがあり、揚げたときの仕上がりや食感に差が出ます。

■ 実際に揚げてみた



冷凍のまま170℃の油で約6分ほど揚げました。油跳ねも少なく、衣がきれいに立ち上がってくれます。

驚いたのは、揚げた後の形の整い方と厚みです。サイズのばらつきが少なく、家庭用とは思えないほどの均一さがありました。


断面を見ると、白身がふっくらと仕上がっており、魚の存在感がしっかり伝わってくる印象です。

衣の厚さも絶妙で、サクッと軽い食感を楽しめる一方で、中の魚がきちんと主役になっています。



■ フィッシュ率55~60%の“本気”



私がこの商品に“本気”を感じた最大の理由は、魚の割合の多さです。実際に食べてみると、衣でごまかされていないことがすぐにわかります。


業務用冷凍フライでは、見た目を大きくするために衣を厚くしているものもありますが、本品は魚が主役になっている設計です。フィッシュ率は体感で55~60%ほどあり、これは家庭用冷食としては非常に高水準。

形状も揃っており、調理後の見栄えも良いので、お弁当や夕食のメインとして堂々と使える商品だと思います。



■ 原料はブルーホワイティング、それでも…



ちなみに、使用されている白身魚はブルーホワイティング。

白身魚フライの原料としては比較的廉価で扱いやすい魚種です。

決してオヒョウや真鱈といった高級魚が使われているわけではありません。


それなのにこのふっくらとした食感と、食べごたえ。

これはもう、白身魚フライの製造を熟知した“なにかの仕業”としか思えません。

……冗談はさておき、安価な原料をここまでの完成度に仕上げる技術と設計力には、正直感心させられました。


なお、白身魚の「序列」や、最上位に位置づけられるオヒョウ(Pacific Halibut)を使ったフィッシュ&チップスの話題については、別途noteにて詳しくご紹介しています。あわせてご覧いただければ、背景理解がより深まるかと思います。


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カットした断面から、白身魚の繊維質とボリューム感がはっきりと確認できます。製品の均質性が保たれていることがわかります。



■ 製造の現場を知る者として


私は、白身魚フライの製造現場にも携わってきた立場にあります。

実際に手に取って調理してみると、おそらく切身は貼り合わせて成形されているはずですが、揚げた後に食べても継ぎ目はまったく気になりません。


さらに特筆すべきは、形や寸法が非常にきれいに揃っていることです。

これがどうして可能になるのか――そのあたりは、あえてここでは触れません。理由を理解できる方には、十分に伝わるはずです。


詳しく知りたい方は、別記事(プロジェクトノート)をご覧いただければ、背景の一端をご想像いただけるかもしれません。


同業者の視点から見ても、安心して人にすすめられる製品であることは間違いありません。


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成形されたフィッシュフライは、大きさ・形状ともに揃っており、業務用・量販用途での取り扱いにも適した設計となっています。


こんな方におすすめしたい一品です:


  • 忙しい日でも、ちょっと丁寧な夕食を用意したい方

  • 品質にこだわった冷凍食品を探している方

  • 家族の食卓に安心して出せる主菜を常備しておきたい方

  • サクッとした衣の中に、しっかりと魚の旨みを感じたい方


冷凍食品はどうしても“当たり外れ”がありますが、この商品は何度もリピートしている私自身が、製造現場を知る立場からも自信をもっておすすめできる一品です。

家庭用でありながら、業務用に近いレベルの仕上がりを感じていただけるはずです。



■ まとめ



業務スーパーの「本気の白身フライ」は、名前のインパクトだけではなく、実際の中身に“本気度”が反映されている商品でした。

揚げやすくて失敗しにくく、しかも魚がしっかり入っている──そんな冷凍白身フライが、ワンコインでお釣りが来るのはありがたい限りです。


これからも、業務スーパーや身近な冷凍食品について、実際に食べて気づいたことを少しずつ書いていこうと思います。

冷凍食品も、価格や量だけでなく、設計の工夫や中身の質に注目してみると、意外な発見があるものです。


正に“本気”の一品ですね。


筆者は、白身魚フライをバンズに挟み、レタスとタルタルソースを添えてフィッシュバーガーとして楽しんでいます。シンプルながら贅沢な一品に仕上がります。
筆者は、白身魚フライをバンズに挟み、レタスとタルタルソースを添えてフィッシュバーガーとして楽しんでいます。シンプルながら贅沢な一品に仕上がります。

※本記事の内容は、筆者の主観的な感想および体験に基づいており、商品の効果・品質を保証するものではありません。感じ方には個人差があります。

※掲載している写真はすべて筆者が撮影したものです。

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