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プロジェクトノート第1回:白身魚フライという入り口

この白身魚フライは、私が独立後に最初に本格的に取り組んだ商材です。

写真は、あるテイクアウト弁当チェーンの主力商品「海苔弁当」に使用されていたもの。一見ありふれた惣菜ですが、実際には原料・加工・価格のすべてにおいて繊細な調整が求められる、奥深い商材です。

今回の案件では助宗鱈を指定原料とし、製造現場では「重量」「寸法と形状」「中身比率」「切身の状態(厚み・面積・カット精度)」「パンク(揚げ時の破損)」など、多岐にわたる品質管理が必要とされました。

加えて、顧客側の戦略設計の曖昧さにも課題を感じました。複数の工場に発注しながらも品質基準が統一されておらず、結果的に安定供給や製品精度に綻びが生じていました。

この“白身魚フライ“という商材は、ニッスイのような大手企業がグローバル展開においてバリューチェーンを構築するほどの、水産業界における重要商材でもあります。

凡庸に見えて実は戦略性の高いこの商品を通じて、製造とマーケティングの接点を、ソロプレナーの視点から数回に分けて考察していきます。

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