坂の上のオフィスから 〜日々をつなぐ場所〜
- 牧野 輝彰
- 8月6日
- 読了時間: 2分
更新日:9月5日
神戸・塩屋。
外国人住宅地として知られるジェームス山の中に、私のオフィスはあります。坂道を上がった先の住宅街にひっそりと構えた小さな空間。看板もなく、いかにも“会社”らしさのない場所ですが、ここが今の私の仕事場です。
朝は鳥の声が聞こえ、午後には港町の陽光が差し込む。自然に囲まれたこの空間で、日々、パソコンに向かいながら、時には海外の取引先やパートナーと連絡を取り合います。
といっても、やり取りする範囲は限られたものです。世界を舞台に、というほどではありません。けれど、場所に縛られず、自分のペースで事業を進められるという意味では、今の働き方はとても自由で心地よいものです。
会社という形にこだわらず、最小限のリソースでできる範囲から始める。それはソロプレナーとしての選択であり、同時に「クラウド前提」の働き方でもあります。必要な機能やサービスはすべてオンラインに揃っており、情報も共有も決済も、すべてがクラウド上で完結します。
そして今、私が改めて意識しているのが「エフェクチュエーション」という考え方です。
大きな計画より、まずは今ある手段で動く。完璧なビジネスモデルより、小さな試みを積み重ねる。誰と組むか、どこで始めるかは、その都度の縁や流れで決まっていく。そんな柔軟で実践的なアプローチが、今の時代にふさわしい気がしています。
ジェームス山の三部作も、これで一区切りです。
次回からは、私自身の経験や価値観をもとに、起業やマーケティング、そして語学や旅といったテーマにも広げていく予定です。
この坂の上から、小さく、しかし確かに世界とつながる視点で。どうぞこれからもお付き合いください。






コメント